私は楽天FXで、FX取引をしているのですが、一時期、MT4を用いてドル円の自動売買も行っていたことがあります。
2017年9月からドル円の通貨ペアで利用しました。
設定の内容は、買いポジションを持ってから30銭上昇したら決済するという設定にし、決済した瞬間に再び買いポジションを持つ設定にしました。
そして、再び30銭上昇したら決済するのです。30銭幅で上昇しなければ、そのまま買いポジションを持ち続ける設定です。
一方、損切りの設定は20銭幅に設定しました。例えば1ドル110円20銭で買いポジションを持ったところ、1ドル110円00銭まで円高となれば、自動的に損切りするのです。
しかし、いったん損切りしたあと再び買いポジションを持つ設定にしました。
当初は、この設定がうまく成功していたのです。一時的にドル円のトレンドが円高へ向かっても数ヶ月には再び円安トレンドに向かったため、私は利益を得ることができました。
私がこのような設定にした理由としては、日本とアメリカの金融政策の違いにありました。
アメリカは金融緩和策を終了させ、金利を引き上げる政策を明確に打ち出しています。
一方、日本は消費者物価上昇率がいまだに1.0%程度にとどまっているため、日本銀行は大規模な金融緩和策を続行させ、そのため長期金利を0%近辺に据え置いています。
このような要因から、アメリカと日本の金利差が拡大し、中長期的なトレンドはドル高円安であると判断していたのです。
ところが、MT4を利用し続けているうちに、次第に利益を得られなくなり含み損を抱える事態に陥りました。
要因のひとつは、ボラティリティの高さにMT4が対応できない点です。
具体的な例としては、2017年12月14日午前4時ちょうどの時刻に発生した急激なボラティリティの高さを挙げることができます。
この時間に、ドル円が1ドル113円10銭台から1ドル112円60銭台まで50銭以上の値幅で上下に何度も激しく動いたのです。
わずか5分間の出来事です。
このため私のプログラム設定に基づき、ドル円の買いポジションを持った数秒後に損切りをさせられ、再び買いポジションを持ったところ再び数秒後に損切り決済させられたのです。
この度重なる強制決済で、私の証拠金は傷つきました。
そして、もうひとつの要因は、ドル円の中期的なトレンド転換に対応するためには、自分自身でトレンド転換したか否かを見極め、MT4への設定を変更しなければ利益を得ることはできないことにも気がつかされたのです。
具体的には2017年12月以降の円高トレンドへの転換です。2018年3月現在に至るまで、ドル円水準は1ドル110円を奪還する見込みは遠のいている状況です。
私の買いポジションはどんどん積みあがり、なおかつ含み損が膨らんでしまったため、MT4の利用を2018年2月上旬に止めてしまったのでした。
今後の予定としては、NDDの中でもSTPでなくて、ECNで板取引が出来るFX業者に口座開設をしてMT4のシステムトレードだけでなく、裁量取引もしてみます。